懐古と決意
勉強を継続的にやれるようになって、一ヶ月ちょっとぐらい経つ。大学院入試を考えて早いうちから手をつけておこうと思ったのだ。何にも勉強していなかったので、土台が全くなっていなかった。最初は今期の授業の予復習も同時並行でやって行こうと思っていたのだが、どうにも自分の能力の手が届くところではなかったようだ。取り敢えず、英語と物理学の基礎である力学から進めて行くことにした。夏休みになったところで大きく進めて行こうと考えていたのだ。
ところが現実はそんなに甘くない。
大学では物理を専攻しているが、もともと物理は苦手で数学はもっと苦手だった。
物理はできるようになりたくて必死で勉強した理系科目の中で、唯一まともになった科目だった。数学なんてものは文系の人たちよりも苦手で、夏休みの期間を全て数学に費やしても、偏差値は1くらいしか上がらなかった。
大学入試時も文系科目が得意だった。
現代文は高校で勉強した事なんてなかったのに、模試をすると大体60台後半の偏差値が取れるし、古文漢文も足を引っ張りすぎないくらいは出来ていたので、国語は安定して60くらいの偏差値はあった。
社会は倫理政治経済だったのだが、模試では政治経済で文系の人たちを抑えて校内1位を取ったこともあった。(といっても、そんなに偏差値の高くない学校だったので大したことはないのかも知れないが)
それでも自分は理系に進みたかった。
純粋に自然科学に興味があったし、なによりもできないことの方が好きだった。
だから、色んな人に言われた。
大学に入って留年するなよ、と。
親も先生も友達もわかっていたのだ。自分がいかに理系科目が出来ないか、大学でついて行けなくなって苦労するだろうということが。
そんな事はもちろん自分でもわかっている。
そのような事は入学するときに覚悟していた。いや、文理選択をしたその時から心構えはできていたはずなのだ。
しかし、現実を目の当たりにするとやはり不安に駆られる。自分はできるんだろうか。また、大学受験の時の数学のように時間だけがすぎて行くのだろうか。
そういうわけには行かない。
あーだこーだと色々な弱音を書き連ねてきたが、私は折れない。一年後希望の進路を得られるように続けていきたい。